No photo No Life!

日常的な雑記置き場。

【だから】#元気になるシカ!【生きていく】


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昔話をしよう。


中学高校時代は、多感な年頃である。
ハマったら昼夜問わず夢中になってしまう事がある。

彼女とは、そんな多感な年頃の時に出逢って同じことで夢中になった。恐らくわたしは中途半端な夢中で、彼女は、未来設計を含めての夢中であったに違いない。


彼女は、絵がとてつもなく上手かった。
それだけじゃなく口を開くと面白いことを言うわけで、とにかく一緒にいて楽しかったのを強烈に覚えている。


今思えば、2,3年の付き合いで、それぞれ別の道に進んで行けばいつの間にか連絡は途絶えてしまうというもの...ふと、学生時代の友人のことを思い出すことはあるけれどこれと言って連絡を取ろうとしたことはなかった。


不思議なもので、年を重ねるにつれて、その時あった情熱や好きとかこうでありたい、こうなりたいという将来の夢や希望って薄れていくのである。

社会人になって、あれやこれやと色んな何かに飲み込まれていって、いつのまにやら情熱という熱も否応なしに冷却されて行くわけだ。

わたしは、ある時期に、フッと燃えたぎっていた情熱に水をさしたように一気に冷静になって石橋を叩くように妙に神経質な性格に半ば強制的になっていった。人のせいにしてしまえばそれまでなんだけど、両親が、周りを気にする人間だったから、割とすぐ色んなことを今じゃなくてゆくゆくはやれるようにしよう、今は諦めようというどうしようもなく無駄な人生を送ってしまっていたわけで、ある時ハッと我に帰って今現在の雨李としてのわたしがいる。


遅すぎるのだ何に関しても。
随分とつまらない大人になってしまったものだと。ただ、創作活動だけは(中途半端に)続けてはいたのだ。

最初は趣味の延長戦だった。
やっとこさテーマが決まって、自分の作風も固まってきて、そこから、やっとこさちょいちょい声がかかった仕事をこなす程度まで来た頃のことである。



Twitterでフォロワーさんが流したRTが目に止まった。名前に、である。


Twitterでも"雨李"だけでも何人もいる。必ずしもおなじ名前だったからと言ってその人とは限らない。


連絡を取らなくなってから10年以上が過ぎていた。ただ、確信があったのだ。


あの時、彼女は違う作家名義(苗字?は今と同じだったけども)だったが、いずれは、この名前にしようと思うと、言っていたことを私は、覚えていた。


だから、根拠もないのに彼女に違いないと疑わなかったのだ。不思議なことに、この2、3日前にふと彼女のことを思い出していたのだ。今なにやってるのかな?と....


それが、漫画家 藤河るりさんである。
漫画家になるって言ってたもんな、夢叶えたんだなやっぱすごいや、るりちゃんは、、、、あ、やっぱりBLなんだな(笑)好きだなぁ....もう(笑)と思いつつ本人かどうかの確認が取れていない、もしも違ったらただの基地外がなんか言って来たで済ませてもらおう(笑)と、何気なくでもお互い身バレしない程度までちょっとしたワードで聞いて見ることに。

あ、やっぱり本人だ(笑).....と。まさか、Twitterで再会するとは思いもよらなかったが、その時プロフに療養中だと書かれていた為どうしたの?と、聞いた時、彼女のブログを教えてもらったのだ。


癌、息を飲んだ。
ブログを読んだり、Twitterで大丈夫かな?とチェックしたりして心配になって見ていたりした。


たまたま、東京でワークショップの講師の仕事で上京した際、一緒に食事をしようと声をかけて、ほんとに十数年ぶりに会うことに。


あぁ、良かった...元気そうだ..と、安心した。
最近どうー?とか他愛もない雑談をしてその時は終わってしまったんだけども、その後もブログの更新がされるたび、やっぱり治療は長期戦なんだな...と毎回読んでおりました。


そんな、るりちゃんの闘病記
元気になるシカ!が、出版されました。

書き下ろしが50ページ以上もあって、当然購入してじっくり読ませていただいた。

はじめ、さらっとTwitterで呟こうかと思ったのだけどブログ記事にしようと思った。ほら、わたし、Twitterは良くツイートを消すからなと。


あと、140文字だけでは伝えきれないのだよ。
コミカルに描かれていて、重くなりがちな闘病記が時々くすりと笑ってしまうのだけど、時々ふっ...と感情が込み上げてくる。


もしも自分が、と思った時、どう動くんだろう?どう感じるんだろう、そうなってもおかしくない。わたしの家系は両親ともに癌家系であると同時に、私は癌になるリスクの高い疾患がある。可能性としては、高いのである。


家族に打ち明けるだろうか、友人に打ち明けるだろうか?色々考えた。父親とは深く話し合うような仲でもなく相談もしたことが無い。母はもういない。

友人にも多分言わないだろうなぁ...。

つまり、るりちゃんと別の行動に出るのだと思う。ただ、これも吉と出るか凶と出るかという賭けなんだよね。

周りにいる人間によって、打ち明けると吉、打ち明けると凶という結果がある。何が正しくて、何が間違いというのは無いのだ。


わたしは、昨年から体調を崩していたわけですけども、やっぱりこういく先々で言われるんですよ。体調はどうですか?大丈夫ですか?無理しないでくださいね、、、、

と、わたしは、実はこれが最大の凶だと思っている。


一気に、病人になってしまうのである。ああそうか、わたし今◯◯が悪いんだったなと。

ただ、自分自身も打ち明けられたら同じ事をやってしまうわけだ。あ、大丈夫?疲れてない?と。


5章〜6章は、目頭が熱くなり、ぼたぼたッと涙が出てきてしまい、本を読んでおいおい泣いたのは正直久しぶりでした。


元気になるシカ!は、闘病エッセイなので当然ノンフィクションで実在する人物がいるわけで、、、わたし、るりちゃんの友人の"魔女"さんの存在は凄い大きいと読んでいて思ったんだ、かなり、バッサバッサ言ってるなと、最初は読んでいてビックリしたんだけど、読めば読むほどこの人がいたら逆に前向きになれてしまうんじゃないかと(マイナス思考でいて何になる?という気持ちになれる)

その他個性的な友人が沢山るりちゃんにはいるわけで、そう言うのは本当に大きいんだよね。家族の存在も大きい。

十数年も連絡しないで最近ホイホイ久しぶり〜〜!なんて突然顔だした私が言うのもおこがましいが、彼女達に、ありがとうと言いたい。


それに、"治療させられている"から、やってやる!!精神への変化が何事にも近道なんだってことが、やっぱり読んでいて思ったよ。



まだまだ色々大変な面もあると思うのだけども、着々と元の生活へ戻っていけてるんじゃないかな?

もうひとふんばり!!


読んでいると明日からまた頑張ろうと思わせてくれる1冊です。色んな人に読んでもらいたい。




また、馬鹿話をしながらゲラゲラと笑おう。
応援これからもしております。






雨李より





調子が悪い調子が悪いと充電期間が、長過ぎましたがそろそろわたしも腰をあげようと思います。

さて、頑張るか。