京都ひとり旅2日目(2月18日)⑤
さてはて④にて更新した六波羅蜜寺のすぐ近くにもう1つの不思議な空間を体感出来るところがあります。
六道とは?
六道は、仏教用語で人が死後生まれ変わると言われている6つの世界のことなんだって。
良いことをすれば極楽へ、悪いことをすれば地獄へ。とまぁ、子供の頃、お婆ちゃんに叱られるようなことをすると言われたもんですよ。
『悪い事すると地獄に落ちて閻魔様に舌を抜かれるよ!!』
わたしは、クソガキだったので結構子供の頃はヤンチャだったわけですよ。お人形遊びよりも男の子と虫捕りだなんだやってたクチでして、ただ今虫が好きかと言えば大嫌いだけどね!!
という昔話は置いといて、六道の世界は上から
- 天道
- 人間道
- 修羅道
- 畜生道
- 餓鬼道
- 地獄道
この六つからなるそうだ。
生前、人間界で何をしてきたかによって次に生まれ変わる道が決まるというわけね。
輪廻転生ってとこでしょうか?
と、いうわけで、さっそく入ってみます。
拝観料は600円でした。(京の冬の旅の特別拝観料金の可能性があります。価格は多少の増減あるかもしれません)
境内にある左右の提灯
この世への出口
あの世への入り口
うーん、なんともオカルトな香りがする....
でも嫌いじゃない。むしろ好きだね。
さて、平安時代より前から、この界隈は"鳥辺野"という埋葬地となっていて、死者の霊魂に引導を渡す冥界への入り口にあたる辻と言われていました。
この世とあの世の境界線に建っているお寺が、この六道珍皇寺なんだって。
そこで、1人知っておきたい人物がおります。
一風変わったダブルワーク
時は遡ること平安時代、奇妙なWワークをしていた人がおりました。
小野篁という人物( 小野篁 - Wikipedia )
なんでも、昼は朝廷で働き、夜はあの世(地獄)で閻魔大王の補佐として働いていたそうだ。
なんとも一風変わった変わったWワーク....
この世とあの世のお役人...めっちゃ働く、日本最古の社畜と言ってもいいのではあるまいか。
Twitterのハッシュタグで
#篁社畜 だの #24時間働く篁
なーんて今の時代に書かれていそうだよね。
そんな小野篁が、この世とあの世を行き来していたとされる井戸が、この六道珍皇寺にあります。
さてはて、長くなりましたが、あれこれと感想を書きますよ!
ほぼ撮影禁止のため文字だけで読みづらいですが悪しからず...
実に実に実に、異色な空間でした。
本堂には、レプリカですが、ご本尊の薬師如来像があります。(本物は境内にある薬師堂に安置されています。※重要文化財)
他にも隣の部屋にどどん!と、展示されていた、"地獄絵図"(熊野観心十界曼荼羅※重要文化財)は、なんとも言えないグロテスクでおどろおどろしいものでした。
昔の人は、よくもまぁこんな恐ろしいものを想像だけで描けたものだな....と、思いながらブルルと身震いをしたり....学芸員さん曰く、昔の庶民は字が読めなかったので、絵で善行を行えばこのような事には成らないので悪行をしないよう説いていたのだって。
子供に悪い子は閻魔様に舌を抜かれる!と、おそらく当時からの叱り文句だったかもしれませんね。
地獄絵図は、他にも何点かあって、現代絵師の作もありました。(原色系のかなり派手な感じだけどやっぱりおどろおどろしい感じ....)
その他重要文化財目白押しで、良いタイミングで非公開重要文化財展示を開催していた時に旅行に行けていたなぁと....
さて、今回の目的は井戸!!
"冥土通いの井戸"と、"黄泉返りの井戸"と、2つあります。
冥土通いの井戸は、お庭にありました。
鬱蒼と茂る緑の中にひっそりと。
格子柵で蓋がされております。そぉっと覗いてみたんですが、昼間だったからそんなにゾッとする事は無かったけれど、日も暮れ始めた頃はちょっとオドロオドロしい雰囲気が出てくるのかもしれません。
ただ、底までは真っ暗で良く見えなかったから結構深そうです。冥土に続いてるなんて言われてる位ですし、深いんだろうなぁ。
なんとなく吸い込まれてしまいそうな不思議な感覚に襲われます。
黄泉返りの井戸は、砂利が引かれた奥の方にありました。
社もあったのですが...控えるのを忘れてなんていう社だったか....(^_^;)
日陰にあったのでなんとなくゾッとしました...なんか出て来そうな雰囲気...ひぇぇ。
黄泉返りの井戸水で水占いが出来るとのことで、やってみました!!
恐る恐る浮かべる。
おお!!浮かび上がってきた!!!
だ!大吉だ!!!
やったー!\( 'ω')/
やった!!
やっ....
んん?
大吉だけど、半々って感じだ(笑)
この人とならこうふくあり
だって!誰?この人って誰のことなの!!!
行く先に良いことありは、あながち間違えていない。
最近遠出をするたびに楽しくって良い気分になって帰ってくることが多いんだよね!!
その殆どが京都と大阪でだけども(笑)
※2月の旅行のことをちんたら書いてますが、それから3回京都に行っていて更に8月にもう予約を入れておる←どんだけハマったよ。
御朱印
御朱印帳に直に書いていただけるもの
半紙で頂けるもの。
こちらの御朱印実は前から憧れだった....
本で見て恋い焦がれていたのだ。念願叶っていただく。
次は、六道詣り行ってみたいなぁと目論んでおります。
▲注意点▲
非常に興味深いお寺ゆえに、興味を持たれた方は、京都旅行中に旅先で立ち寄ってみたいなと思われる方がいるかもしれませんが、普段は残念ながら境内までしか入ることはできません。
ご本堂や井戸は非公開となるので、ふらりと立ち寄って井戸を〜ってのは難しい。本堂や井戸、その他重要文化財をとなると、事前申し込みが必要です。
もしくは、特別公開日を狙って行かれると良いでしょう。
毎年、8/7〜10には"六道詣り"というお盆前にこちらのお寺にお詣りする風習が京都ではあるそうで、この4日間に寺宝が公開されるようなのでこの時にもしかしたら井戸なども見れるかもしれません
8月26日追記:六道まいり期間中は、閻魔像、小野篁像、御本尊、地獄絵図の公開のみで井戸は見ることができません。
六道珍皇寺詳細&問い合わせ先
六道珍皇寺(ろくどうちんのうじ)
住所:〒605-0811 京都府京都市東山区大和大路通四条下ル四丁目小松町595
TEL&FAX:075-561-4129
9:00-16:00まで
予約方法→TEL,FAX,ハガキ
まだまた続く!!
ではまた!!!